《再考》2018年夏版 ランニングの胃腸トラブルについて考える

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過去の定説は常に覆る

トレイルランニングはスポーツとしては若いので、
過去に考えてられていた事、定説とされていた事が突然、別の説に置き換わったり、全く逆の説になったりする事が往々にしてあります。

例えばシューズ。

”BORN TO RUN”が出版されて数年は、ナチュラル系、ベアフット系、など
いわゆる”裸足感覚”のシューズが全盛になっていた感じですよね。

ここ最近はどうでしょう?
HOKAを中心としたクッションに重きを置いたシューズが全盛じゃないですか?

昨日までナチュラル系シューズを履いていた選手が
今日では「マシュマロ、サイコー!」なんて言ってたりするので、わからんです。

補給についても今はトレランでスポーツドリンクは普通に飲んでいますが、数年後には、

「トレランでスポドリなんて絶対飲んじゃダメ!」ってなって

ハイドレーションシステムに甘酒”」を積んで走るのが主流になってるかもしれませんよ。

あり得ないかもしれませんが、この流れからすればありえなくも無い(笑)

胃腸トラブルについても同じ様な感じで
去年考えていた事は正解ではなくて、今年は別の事が正解なのではないか?と思ってますよ。。
来年はまた変わってしまうのかも知れませんが
胃腸トラブルについて2018年の今日時点で考えている事を書こうと思います。

2017年の夏前に考えていた原因

1年ほど前にランニング時の吐き気を伴う「胃腸トラブル」について、原因を考えたり対処方が無いか調べました。

ところがランニング時の胃腸トラブルについて調べてみても、何がどう作用して吐き気が起こるか?という事には明確な原因というのは無く,
”絶対的な解決策”というのも医学的に解明されている。というわけではありませんでした。

”絶対的な解決策”が無いのであれば、多く知られている原因と自らの経験を重ね合わせて導き出す以外ありません。

その時、原因を3つリストアップしました。
1、胃・内臓への血流不足
2、胃・内臓の物理的な揺れ、ストレス
3、低ナトリウム血症

当時の記事ランニングの胃腸トラブル!!。3つの要因から対策を探る

1と2については広く知られていて、3の”低ナトリウム血症”が原因だと思っていたんですが違った様です。

胃・内臓への血流不足、物理的な揺れ、ストレス

去年のレースでの事なのですが、途中で吐き気と動悸が治まらず、また次の関門にも今の体の状況だと間に合わないと思ってリタイアしました。

リタイア後にエイドでしばらく休憩したら、吐き気が治まってきたので
エイドにある物を食べてみたんですね。
するとどうでしょう。何事も無かったかのように普通に飲食できていました。

おかしいですよね?

仮に胃の内壁が荒れていたり機能が低下していたとすれば、10分やそこらで復活する事は考えられません。

「胃よ、だましたな!」

低ナトリウム血症

塩分とミネラルが含まれたタブレットなどを摂取しなくても、”低ナトリウム血症”にはならないのではないかと思っています。先日のレースではそういうタブレットの摂取は止めました。

スポドリや補給食にだって充分に塩分、ミネラル分は含まれています。

3つの要因の他に別の要因が有るんじゃないかと思いました。

2017年夏以降~失敗から導きだした3つの対策

自分の胃腸トラブル(吐き気)の原因は胃腸の衰弱が原因では無いことがわかりました。

また、汗をかいたから塩分そのものを摂取すれば良いや。という単純な事でもありませんでした。

レース後に行動を思い出して3つ対処法を考えました

・暑さ対策
・運動量を抑える事
・血糖値を均衡した状態に保つ事

暑さ対策(暑熱馴化)

・先日のレースでは数週間前からサウナに数回行ってみました。また体温を下げる為に100均で買った扇子であおぎました。

ハイドレを背負う場合は中身を凍らしておくのも手です。

運動量を抑える

普段やっていない運動量以上の事をしたら潰れます。レースだと周りのペースに飲まれてついスピードを上げてしまいがちなんですよね。

特に序盤は練習時の運動量より抑えて入った方が良い。

血糖値を均衡した状態に保つ

経験上気持ち悪くなる場合は、長い登りでガス欠状態になった直後が多かったです。
ガス欠→低血糖状態に陥る時は激しい運動を続ける事でも起きるし
GI値(グリセミック・インデックス)の高いもの→糖度の高い物を摂取すれば、一時的には血糖値が上がりパフォーマンスが上がりますが、その分急激に下がり低血糖状態に陥ります。
血糖値の乱高下が体内で起きない様に以下の点をで気をつけるようにしました。

・空腹状態でいる事を避けました。
・補給は短いスパンで少量づつ摂取するようにしました。
・糖質を補給する場合はできるだけ低GIの物にするようにしました。
・糖質だけでなく脂質を多く含む物を摂取
前述の運動強度とも相関関係にあるのですが、人間には大きく分けると糖質系と脂質系の2系統のエネルギー(燃料)があります。
糖質系(グリコーゲン)は体内に限られた量しか保存しておけず
運動強度が高いと糖質系エネルギーを使うのですぐに枯渇します。
一方、脂質系は体内に無尽蔵に蓄えられています。
詳しく知りたい場合は”脂質”、”糖質”、”運動”、”代謝”、”有酸素運動”等のキーワードでググってください。

以上の事を実践してからは、胃が気持ち悪くなった事はありません。

来年にはまた考えが変わっているかもしれませんが。^^

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