トレランザック選びは走りの特徴(4スタンス理論)で変わる?

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どうしてこのザックは自分に合わないのだろうか?

※この記事は検証不十分で完成したものではありません。何かお気づきの点があればご指摘頂ければ幸いです。

人によって肩に荷重が掛からない方が良いとか、ウェストにベルトやポケットがあると擦れて痛くなるとか、某選手に憧れてシグニチャーモデルを買ってみたものの自分には合わなかったなどと言う話はよく聞く話。

私もトレイルランニングを始めるに当たってとりあえず買った「マーティンウィング10」を使っていくうちに、しっくりこない部分が出ました。

左:マーティンウィング10。ウェストストラップ有り、肩と腰に荷重
右:フリューイッド16 ウェストストラップ無し、肩と胸に荷重

マーティンウィングのウェストストラップを腹部で留めると窮屈だし、ウェスト部分の動きに干渉する感じなのでウエストではは止めずに、チェストストラップの方にバイパスさせて仮止めする使い方をして使っている。それに 胸のボトルポケットは もう少し高い位置にあれば安定しそうだなという不満を持っていました。

ついに自分に合うザックを見つけた。

トレランザックの場合、レビューで良い事が書いてあっても自分に合うとは限らない。いくら 店でフィッティングしても汗だくになって走った後でしか評価出来ない。 試しては買い直す事を続けて自分に最適なザックを見つけるしかないのだろうか?

不満から見出して買ったフリューイッド16は「高重心でウェストに干渉しない」タイプのザックでした。マーティンウィングより多くの重量を積んでも重さを感じない。このザックのタイプは自分に合う事がわかりました。

走り方の特徴がザックとの相性に影響するという仮説

肩がこすれる。脇がすれる、肩が凝る、腰が痛くなる。バランスが悪い。

何故マーティンウイングは自分に合わなかったのか?

もしかしたら自分の「走り方の特徴」がザックとの相性に関係しているのではないかと思った。

「走り方の特徴」がザックの選択に関係しているとすれば、自分と同じような走り方の特徴を持つランナーは 、同じ様に「高重心で、ウェストで固定しないタイプ」 のザックをセレクトするはずです。

4スタンス理論を応用して仮説を検証

走り方の違い、つまりは「身体特性」なのだからスタンス理論」が応用できるのでは?と思いついた。

4スタンス理論は体の動きの特徴を4つに分類する理論であり、自分は「A1タイプ」で走り方は「肩が左右に大きく揺れて体幹をねじる」「腕はコンパクトに畳み体の前でクロスさせる」といったような動きの特徴がある。

「高重心で、ウェストストラップが無いタイプ」のシグネチャーモデルのザックを背負うトレイルランナーを何人かピックアップし動画や画像を視聴した。
素人判定ながら、彼らの動作の特徴でタイプ判定してみると、偶然にしては高すぎなのではないかと思えるほど「A1タイプ」という判定結果だったのだ。

A1タイプは高重心でウェストに干渉しないザックを選ぶ

A1タイプのトレイルランナーを何人か挙げてみよう。

スコット・ジュレク 、上田瑠偉 、 山田琢也 、アントン・クルピチカ、ジム・ワームスリー 。※判定は必ずしも正しいわけではありません。

彼らがチョイスするザックを見ると高重心でウェストに干渉しないタイプのザックである事が殆どです。

※この記事と平行して、考えを整理する事とこの記事を理解していただく為の予備知識として以下の記事をまとめました。

君はジュレクかキリアンか。走りの違いを4スタンス理論で解明する。

なぜA1タイプは高重心でウエストに干渉しないザックを選ぶのか?

この疑問の答えは体幹(肩と股関節を結んだ塊)を一つのボックスと捉えた事で気づいた。

4スタンス理論の分類のひとつに体幹を捻る様な動きをする「クロスタイプ」と捻らない「パラレルタイプ」の分類が存在する。

パラレルとクロスの体幹の動きの違い

パラレルタイプ(A2、B1)は背骨を中心として水平方向に同じ側の肩と股関節が同期して回転するような動きをする。

パラレルの動きのイメージ

一方のクロスタイプ(A1、B2)はみぞおち(または背骨)を中心にして右肩と左股関節が対角で連動する 。肩が動くと少しタイミングが遅れて対角側の股関節が回っていく、また体幹全体はうねる様な動きをする。(軸の使い方の違いによりA1タイプはB2タイプよりもうねる度合いが大きい。)

クロスの動きのイメージ


パラレルとクロスがザックを背負った時の違い

胸と腹部のストラップで固定し、背面全体で背負うタイプのザックを背負った場合 パラレルタイプとクロスタイプ でどのようになるか?

パラレルタイプであれば背骨を中心に片側の肩と股関節が同時に動く為ザックが水平方向にスイングするだけだが、

クロスタイプの場合、左右の肩と股関節の4点が別々に動くのでザックに捻れが生じて変形します。

またクロスタイプの場合、肩と股関節が別々に動くので ウェスト周りに干渉する物があると擦れが生じる可能性が考えられる。

クロスタイプ(A1、B2タイプ)はみぞおちよりも上の高い位置で背負ったほうが腹部への摩擦が少なくなる。だからクロスタイプは高重心でウェストストラップが無いタイプのザックを選ぶのではないだろうか?。

4スタンスのタイプ でザックを分類

4スタンス理論におけるパラレル、クロスの分類がザックのウェスト周りのデザインに影響する事が想像できた。この他のタイプ分けでも分類ができるのではないか?

  • Aタイプ → ベスト型 (前面荷重)
  • Bタイプ → バックパック型 (背面荷重 )
  • ウェストにストラップ(ポケット)有り→パラレル、無し→クロス
  • 肩のみで背負う→クロス、肩と腰で荷重を分散する→パラレル

この様な条件を4スタンスの分類に振り分けてみるとザックの形状は以下の様になるのではないか?

A1:肩で背負う。極めて高い重心、ウェスト(みぞおち)に干渉しない形状。ベスト型

B1: サイドポケット有り、肩と腰で荷重、 サイドポケット有り、バックパック型

A2: サイドポケットあり、背中で背負う 、前面に重心 、ベスト型、

B2: 高めの重心、サイドポケットはあまり好まない。バックパック型

著者はA1タイプなのでA1の感覚はわかるのですが、他のタイプの感覚は実感として理解しにくい為不明です。

トレイルランナーの4スタンスタイプを調査

4スタンスの特徴は何かを持つ時の動作にも表れる。シグニチャーモデル、またはメーカーとのフィードバックが可能な選手に絞って多数の画像、動画で調査していった。

瑠偉君は人差し指を中心にマイクを指先で持つ
B1の鏑木さんは手の平で握り重心を人差し指でとる。左手ではなぜか指先でマイクをつまむ様に持つ(小ネタ)。
A2の石川さんは人差し指は添えるだけ、中指薬指でマイクを指先で持つ
B2の奥宮さんは手首は固定、肘を動かしてコーヒーを飲む。

トレイルランナーの4スタンス分類(暫定)

自身の4スタンスタイプを確認したのち、同じタイプのランナーが背負っているザックなら合いやすいと言えるのではないでしょうか。

A1:
上田瑠偉 、山田琢也、スコット・ジュレク、アントン・クルピチカ、ジム・ワームスリー、など
A2:
石川弘樹 、山本健一、
小川壮太 、 ディラン・ボウマン、パウ・カペル など
B1:
鏑木毅、 キリアン・ジョルネ、フランソワ・デンヌ、など
B2:
奥宮俊祐、グザビエ・テベナール、ザック・ミラーなど

※分類は画像、動画で独自に判定したものであり異なる場合があります。

この様な分類ができるとすれば4スタンスタイプ別で最適なザックが見つかりそうである。例えばA1なら アルティメイトディレクション、A2ならルーファスや、サイゴス、B1ならサロモンのS-LABシリーズやマーティンウイング、B2ならネイサンなどといった具合だ。

A1タイプについてはほぼ確定なんじゃないかと思っていますが、その他のタイプについては 引き続き検証していきます。