レースに出ようなんて微塵も思わなかったが・・
登山も、トレイルランニングもどちらも楽しんでみたいと思ったから
「トレランっぽい登山」というゆるいネーミングを付けて
今年の2月末から山遊びを始めました。
トレラン程走らず、ハイキングよりは早いペースで進む。
ここ数ヶ月で行ったことがあるのは、泊まりで行くような時間も無いので
電車で片道1時間程で行けるので、埼玉県内の奥武蔵エリアのみ。
地図の赤線を歩きました。
もう少し範囲を広げてみようと地図の縮尺を変えると
奥武蔵エリアはただの点にしか見えなくなってくる。
そんな点のようなエリアだけど
景勝地でも無く、日本〜遺産的な有名な場所でも無いが
自分の足でしか行けない興味深い場所が小さな点の中にも無数にある事に気付く。
そんな小さな一点から、今度は周りの山々の稜線を眺めていると
星空をひっくり返したかの様に、数えきれない小さな点が
もっともっと、散らばっているように思えてくる。
これだけ多くの点を眺めながら
たった一つの点の事すら自分はよくわかっていない。
山に入った時は、その小さな点をたくさん見つけたい
足を進めながら、ふと思う。
体力、走力を付ければ、もっともっと多くの小さな点探しが出来るじゃないか。
その体力づくりの為に、暇な週末は数キロ程度だが、ジョギングするようになった。
ランニングが習慣化すると丸一日の山歩きの翌日でも、体への負担が殆ど無くなってきた。
むしろ、月曜日の足は、以前より軽くなった実感が出てきた。
そして、欲を出してみる。
「競技としてのトレイルランニングも一度は体験してみれば、山の楽しみ方がもっと増えるんじゃないか?」
無謀にもレースにエントリー
5月下旬に、あるトレイルレースにエントリーをしました。
第5回トレニックワールド in おごせ・ときがわ 50km&30km
という大会でした。
あんた30キロも走れるのかい?
エントリー前に実現可能なのか検証する。( 5000円かかるから(笑)
30キロのコースの概要はスタートとゴールが同じ場所の環状コース
制限時間は8時間。
トレイルと舗装路の比率は半々。
累積の標高差は±1500m。
30キロのうち、舗装路は15キロ。
家の近所を走ってみて、あまりきつくならない程度のジョギングで1キロ5~6分台
と測定できた。
ロードの起伏も考慮して、1キロあたり7~8分で計算しても2時間はかからない
そうすると制限時間の残り6時間でトレイルの15キロ(標高で1500メートル登り、1500メートル下る)を進めれば制限時間は大丈夫。
過去の山登りでのGPSアプリのデータから
レースと似た様な等高線の時のデータで確認してみると
100メートル標高を上げるのに概ね10分程度かかる様だ。
登り部分7.5キロ(標高1500メートル)を150分とする。
下り部分7.5キロ(標高1500メートル)は走れば30〜40分だろう。
データから見積ってみると5時間後半でゴールできそうだ。
・・・・・・
レースに出るためのトレーニング開始
ただし問題は30キロという距離は走った事が無いと言う事だ。
歩いた事すらない。
そこで、タイムは拘らないで完走(完歩)する事を第一目標に定めた。
長距離に対しての持久力の不安を減らす為に
エントリー直後から、会社から早く帰れる日は少しでも走る様にした。
高価なランニングウォッチは買えないので無料アプリでログをとっておく。
1週間程続けてると膝に違和感が・・・(笑)
知り合いの整骨院の先生に聞いてみたら
オーバーワークだろうねって言われた。それと年齢。(T ^ T)
以降、膝の違和感が治まるまでは
ストレッチや膝に負担が掛からないようなペースに緩めた。
レースコースの下見
レースの14日前の土曜日、
天気予報の晴れ間を狙って序盤のコースの下見に行った。
天気は晴れと曇りが交互に、気温は高め、湿度は90%はありそうなくらい蒸していた。
越生駅前もコース上にもにコンビニ的な店は無い。
梅の収穫の終わり頃でした。
各栽培農家の納屋の軒先では、梅の選別作業の光景が見られた。
間違えそうな分岐を確認。
なんだこの胃の気持ち悪さは!
9.5キロ付近の黒山三滝付近まで来た時に体調が変な事に気づいた。
胃がむかつく。ほとんど胃液だが、朝に食べた消化できないものを戻した。
ペースを上げると吐き気がするので、ペースが極端に落ちる。
運動して、ここまで気持ち悪くなるのは初めてだった。
何とか第1エイドポイントの傘杉峠(11.4km)まで着く。
この先、時間が許す限り進む予定だったが、体調が優れないので歩いて退散。
当日は体調万全で臨みたい。持久力が不安だががんばるしかないな。
そして2週間がたち、いよいよレースの日の朝を迎える。
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