2018/05/06
ゴールデンウィーク終盤は栃木県の塩原グリーンビレッジでキャンプ(時間的都合でコテージ泊)してきました。
キャンプに来た時の朝は、皆が起きだす前に周囲を「旅ラン」するのがここ数年恒例になってます。
旅ランすると毎度、何かしら面白い事に出くわします。
今回宿泊した塩原グリーンビレッジは、塩原温泉郷にあります。
塩原温泉郷を流れる箒川(ほうきがわ)沿いは遊歩道、自然散策路が整備されており、数々の滝、露天風呂が点在していました。
今まで塩原というと、福島方面へ抜ける為だけの通過点でしかなく
何度かキャンプでも来ているので、主な所は見尽くして知ったつもりでしたが
今回、旅ランした事でまた来てみたいと思わせる様な、沢山の魅力を発見しました。
旅RUNは皆が起きだす前に
朝5時に起きて軽量化を済ませ、トレイルシューズに履きかえます。
何もしていないと手がかじかむ程なので気温は10℃くらいでしょうか
さて行き先だが、渓谷沿いは上流側も下流側もハイキングコースになっていてどちらも走るには良さそうだ。
上流側にはビジターセンターがあり、事前に調べた所によると吊橋と天狗岩というものがあるようだ。
ビジターセンターには、たいていハイキングコースのでかい看板があったり、起点だったりするのでビジターセンターの方に行ってみよう。
キャンプ場から散策路に入って5分位で箒川に流れ込む渓流があります。
箒川と新緑を臨みながら
数年前、AV撮影の様な行為が度々行われた事で一時閉鎖になってしまった「不動の湯」
今は再開しているようです。300円で入浴可
岩の湯 こちらは無料で入れる混浴露天風呂なのですが、落石の危険がある為閉鎖という張り紙がありました。
福渡温泉と岩の湯との間に掛かる吊橋。
福渡温泉下の遊歩道沿いを進みます。
一旦車道に出て橋を渡りビジターセンター方面へ、観光看板があったので位置確認。
七つ岩の吊橋の駐車場に足湯がありました。折角だから浸かっておこう。
車道沿いの箒川を眺めながら
野立岩という川に岩場が突き出た場所から背後を見ると
二等辺三角形の高さ100m以上ありそうな大岩が。これが天狗岩か
正面から見ると圧倒される。
真下の道は何度も車でスルーしている、こんな物があったとは!二重の驚きでした。
天狗岩に登る
天狗岩直下に登山道があったので手袋を付けながら登り始める。
あれ?片っぽの手袋無い。途中で落としたか。
まぁ良い、ワークマンで買った安い奴だし。
天狗岩は急勾配だが道自体は整備されていました。
しかし整備された道ではあるが、急勾配ゆえ一歩間違えれば滑落しそうな箇所もあります。
誰でも簡単に登れるというわけではないから、観光案内には詳しく書かれていないんだな。
山の哲学者
慎重に歩くこと10分。天狗岩の頂上と思われる手前の稜線に出た。
ところが何かの異変に気づく。
およそ10メートル先に何らかの野生動物がいるではないか!!
「えっ何?? ?? ・・・シカか? 」
どうやら鹿のようだ。
鹿の様だが、秩父や奥多摩でたまに見かけるいわゆるニホンジカとは違う様だ。
僕の不安をよそに、鹿は神々しささえ感じられる凛とした姿で、
こちらをじーーっと見つめている。
どうしましょう?僕が行きたい先に鹿は立ち止まっている。
あまり鹿を刺激しない様に、わざと物音を立てつつ存在は消さない様にして、数歩背後にあった木立の裏に身を隠してみる。
対峙した視線を切れば逃げてくれると思ったからだ。
しかし、鹿はほとんど同じ距離を保って数歩こちらに近づいて止まった。
「げげっまじか!逃げないのかよ。」
自分の後ろを見ると稜線の両側は切れ落ちていて、やり過ごすスペースは無い。
仕方無いので落ちていた小枝を拾って鹿に当たらない様に投げたら、谷側に飛ぶように消えていった。
後でビジターセンターに寄って調べたら「カモシカ」だということがわかった。
塩原あたりではよく出没するということだ。
また、カモシカは人と遭遇した時に、人を思慮深く観察するような態度をとるため
「山の哲学者」とも呼ばれるそうである。
対峙した時、朝日が後光の様に照らしていたので「山の哲学者」は一層、神秘的で神々しかった。
ちなみにカモシカは鹿の仲間じゃなくてウシ科なんだってね。
天狗岩頂上からの眺め
天狗岩の頂上に到着しました。
頂上は柵で囲ってありました。
後からカモシカがひょっこり現れないかビクビクしながら柵に取り付きます
福渡温泉と箒川が小さく見えます。
下から見上げるより、上から見下ろす方が高度感を感じます。
走った後はキャンプ場の露天へ
帰りは別のコースでも良かったのですが、落とした手袋があったら拾おうと思って同じコースをノンストップで帰りました。手袋無かったけど。^^
戻ってからはキャンプ場の露天風呂へ
湯に浸かりながら、さっきの不思議な体験を思い起こす。
見上げれば空は青く透き通り、緑は萌えていました。
塩原渓谷旅RUNのコース紹介
塩原のこのエリアは見所がコンパクトにまとまっていて走っていても全く飽きませんでした。
コースはハイキングコースの「やしおコース」というのベースにして走ったのですが、ハイキングコース上はもちろん、温泉街の方も走っていて面白かったです。
温泉が営業している時間なら、手ぬぐい持って走るのも良いでしょうね。
やしおコース塩原温泉ビジターセンターのハイキングコース情報
「塩原グリーンビレッジ」-「不動の湯、岩の湯」-「福渡橋」-「塩原温泉ビジターセンター」-「塩釜バス停」-「七つ岩の吊橋の足湯」-「天狗岩」
※天狗岩は急勾配ですので下りは特に注意して歩きました。
走行距離:8キロ
所要時間:90分
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