秩父三十四ヵ所観音霊場『ランニング巡礼』DAY3 夜明け前

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秩父札所34ヵ所観音霊場の1番から34番まで、総延長100km以上の全てを自らの脚で、更にはランニングで回ってみたら絶対おもしろいと思いついて初めたこのシリーズ。今回で3日目となります。

ランニング巡礼のルール

  • 巡礼は1番から順番通りに回り優先的に古道を選択
  • 34カ所全ての御朱印を頂く
  • 付近に名所、ピークなどが有れば立ち寄り34カ所の点を繋ぐだけで無く移動そのものを楽しむ事。

1回目は2019年の7月13日。最寄り駅の和銅黒谷駅からスタートし1番札所の四萬部寺から17番定林寺まで走行距離およそ30km。

2回目は2019年の7月27日。17番定林寺からリスタートし30番法雲寺まで回り三峰口駅まで36.4km。当たり前だがどうしようも無く暑かった。

3回目は50km超のロングコース

スタートの三峰口駅から31番観音院まで約15km。31番から32番は10.3km。32番から33番まで7.5km。33番から34番まで15.6kmおよそ50kmのロングコース

しかし、自宅最寄り駅から三峰口駅まで始発で行くとどんなに早くても朝8時過ぎの到着になってしまう。

全ての寺の御朱印を頂く為にはお寺に8:00から17:00前までの間に到着しなければいけない前提なので時間的にはかなり厳しい。

リスタートの場所はどうする?

三峰口駅あたりで宿泊して、、いや勿体ない。

車で行く? 、、後で車をピックアップしに行くの面倒くさい。

秩父駅付近の漫画喫茶とか祭りの湯辺りで仮眠して始発で行けば時間短縮になるか?それでも三峰口に7時前到着で時間的な余裕はあまり生まれない。色々考えた挙げ句。

西武秩父駅 24:05

終電で来て西武秩父駅からスタートする事にしました。!

当日は興味があったスポーツエイドジャパンの「錦秋の奥武蔵/秩父 ジャーニーラン」の第一回大会が行われていたのでどんな感じか見て見たかったというのもあったんですよね。多少寂しさも紛れると思うし。

西武秩父駅から31番観音院へは30Kmくらい。8時前に到着するにしても時間的な余裕は沢山あるので途中で仮眠したり時間調整しながら進む事にした。

西武秩父駅をスタート

駅近くのセブンイレブンで食糧を調達する。西武秩父駅から5Km程進むと行程上の30Km以上先まで固形物が入手出来ない。

外へ出ると対面にいくつかのヘッドライトの光が揺れながらこちらに近づいて来る。声を掛けながら進む。こんな場所の真夜中なもんだから何人かに1人は不思議そうな顔してました。

ランナーの放つ光を後ろに眺めながらゆっくり進んで行きます。

武州日野駅がエイドだったようだけどもう閉鎖してました。その後白久駅を通り過ぎ午前2時40分頃、三峰口駅前に到着。

三峰口から31番観音院まで

三峰口駅には扉付きの待合室があるのを前回来た時に目星をつけていた。中に入ってベンチに横になり化繊ダウンを着込んだが寒い。使い捨てカイロも使ってみたが11月の秩父の夜はそこそこ寒い。しかし目を閉じると頭は少しスッキリした。1時間程度横になり暖かい飲み物を飲んでから動き出した。

野生動物の気配

三峰口駅を通り過ぎると南側の山からガサガサと草を踏む音が聞こえてきて慄く。その複数の音の先にヘッドライトの光を向けると5〜6匹の群れのシカだった。秩父ではよく見かけるけどビビる

鹿がいた!

真夜中の贄川集落

シカでビビった後には贄川(にえかわ)集落を通過する。贄川集落は集落の至る所に住民お手製のカカシを設置している事で有名だ。

しかしまぁ出てくる事はわかっているとはいえ真っ暗なので視線を動かす度にリアルなカカシが出現していちいちビビるんだよね。

あの角の家の前に絶対カカシがいるのは想像出来てもやっぱりビビる。

午前4時の贄川

贄川集落を抜けたあとは沢沿いの旧道を通る予定にしていたが台風の後である事、夜間である事、1人で歩くの恐い。との理由から県道で北上する事にした。と言っても街灯もあまり無いよう道なので山の方でガサガサ聞こえるてくるた度にビビってたけどね。

なんか出てきそうなトンネルを越えてしばらく移動していると今度はなかなか強烈な獣臭がしてくる

獣の臭いの正体は大型犬の繁殖所だった。十何匹かの大型犬がこちらの様子を伺うので目を合わさないように通り抜けた。

道の駅薬師の湯

4:40頃に両神温泉薬師の湯の駐車場に到着。ここから31番札所までは10km未満。8時まで十分に時間がある。時間調整の意味でもここでも仮眠をすることにした。何か仮眠に良さそうな場所がないか探していると

クッションつきのソファがあったので利用させてもらうことにした。横になると5分くらい落ちれた。

車中泊の車が沢山

倒壊した薄川橋

明るくなったので旧道に軌道修正しながら役場の前から西に進みます

巡礼道の札

舗装が無くなり気持ちのいい道を道を先に進むとその先には橋があるらしい

薄川橋

薄川という川にかかる薄川橋は豪雨の影響で橋桁はおろか橋脚までもが流されてしまっていた。跳び越えていけるようなポイントが無いか探したが、水量が多くて無理だった。仕方ないので県道に引きかえし迂回して進むことにした。贄川あたりの沢沿いの旧道もこのような状況だったのだろう。行かなくて正解だったかも。

一万数千体の水子地蔵の地蔵寺

地蔵寺の前にくると圧倒される

地蔵寺は秩父札所では無いのだけれど、地蔵寺には寄り道してみようとおもっていた。

なんか凄いらしいってことは調べてたけど秩父にはこんな所もあるのかと思った。

亡くなった子供を思う一万数千の家族の心が集まっている。

地蔵寺をひと通り見て回った所で8時近くなったので観音寺に向かいます。そして山門の前には7時40分到着。

観音寺の山門

今回で秩父札所ランニング巡礼の完結編にしようと思いましたが、なかなかボリュームが多くなっていしまったので完結編は次回に持ち越し。

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