トレイルランニング 一年で感じた事

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登山もランニングもよく知らない自分が
トレイルランニングらしき事をスタートさせたのは去年の今頃でした。
トレランを始める前は、当たり前のように
山をハイキングのペースよりも早く走るんだから
「けっこーキツイ」んだろうなぁ
と思っていましたが
いざ始めてみると走っている時は(特に登っている間は)
「死ぬほどキツイじゃん!」なんて思いました。
そして体力的にもキツイだけに怪我や故障も多いと思っていました。
雑誌とか大会のホームページなどでスタートのシーンが載ってますけど
トップランナーと思しき人達は怪我をした脚に、
グルグル巻きにテーピングしてスタートラインに立ってるんですよね~
トレイルランナーは怪我をしていてもレースに出るストイックな人間達なのだろうと思ってました。

※テープは疲労軽減や筋肉サポートの為で怪我じゃ無かった。
登山、マラソン用語的な事もぜんっ全知らなくて
レイヤリング、ドライレイヤー?磁北線?鞍部、ケルン、ゴルジュ?
ネット、グロス?DNS、DNF?
サブ3?達成したとか、サブフォー?目指してるとか言われても。???

サブフォーです。
ランナーは疲労を抜く為LSDやってるとか

それマジ!?日本で許されるの?

知らなければ、こんな勘違いもあるわけで
この一年で感じた事、最初に思っていた事との違いなど
始めてのトレランで不安だった頃を思い出しながら書いていこうと思う。
「トレイルランニングの定義」
「トレランの魅力」
「Z戦士気分を味わえる」


「トレイルランニングの定義」とは何だろう?
「trail」の意味を辞書で調べてみると

1〈すそ・足などを〉引きずる,引きずって行く;〈物を〉引っ張って進む;牽引けんいんする
2〈煙・ほこりなどを〉(通ったあとに)たなびかせる;〈においを〉漂わせる
3〈人・動物などの〉跡[足跡,臭跡]をたどる,追う,〈犯人などを〉追跡[尾行]する
4((米話)) (競走などで)〈人の〉後ろを走る,遅れをとる;〈家畜を〉追う,(長い列になって)…の後ろからついて行く;(試合で)…に負けている,…のあとを追う
5〈足跡などを〉残す.
6((米)) 〈草などを〉踏みつけて道をつける,踏みならす,…に小道をつける

goo辞書より

これら以外にも辞書では、11まで意味がありました。
トレイルランニングの意味から探れば「trail」とは
何者かが地面につけた「痕跡を辿る」事であり
自らの「足跡を残す」事か
(疲れると1番の様になりますね。w)
つまりは「Trail running」とは
人の手があまり及ばない
「野山を走る事」。(舗装されていない道以外)
広義で言えば近所の公園だって立派なトレイル、走ればトレイルランニングなんだと思います。
現代のランニングが舗装路(ロード)中心になった事で
舗装路に対する言葉として自然発生的に出来た言葉。
不整地を走るトレイルランニングは特殊なスポーツの様に感じていたけど
ほんの百年位前までは不整地が普通で舗装路の方が特殊
ホモサピエンスな時代から一昔前まではトレイルランという概念は無かったが
「昔は誰もがトレイルランナーだった」と言えよう。
そのトレイルランニングの中にも差は微妙ですが色々ジャンル分けがあって
「ランニング登山」とか「登山マラソン」と言ったり
・標高が高い山岳レースを「スカイレース」
・登りのみで山頂ゴールを「バーチカル」
・42.195キロ以上、100キロ、100マイルを越えるような長距離の「ウルトラ~」 なんてのもあります。
トレイルランニングは「登山」なのか?「陸上競技」(マラソン)なのか?

登山の様に見えるけど、登山の様に必ずしも山頂を目指すわけでも無いし
マラソンの様に見えるけど、マラソンのように止まらず走り続けるわけでもないです。
一方で、登山よりハイレベルで無くても地図読みのスキル、山の知識などもある程度必要。
登山をする人は登山で体力を作り、平地では殆どトレーニングしないと思いますが、
トレランはマラソンのように恒常的なトレーニングも必要です。
登山で必要な知識はトレランでも必要。マラソンで必要な体力も必要。
どちらが欠けてもダメで総合力が問われる。
一般的に体操やフィギュア選手のピークは10代後半、
サッカーなどのコンタクトスポーツは20代後半、マラソンは30歳前後だけど
トレイルランニング競技者のボリュームゾーンは30歳代~50歳代で
面白いことに海外のレースの結果などを見ていると稀に60歳代でもトップになる場合がある。
そして男女差もあまり関係ない。
誤解を招く様な差別的な書き方を敢えてしますが
平地だとぶっちぎりの差で、体力的には自分より劣っていると思われる
‘‘ジジイ‘‘や‘‘女性‘‘に山だとあっさり抜かれるんです。痛快です。
そんな事って他のスポーツではありえない。
年齢も性別も関係無く同じスタートライン立つことが出来るんです。
自分がトレイルランニングに引き込まれた理由のひとつでもあります。
トレイルランニングは生涯スポーツだと思っています。
「トレイルランニングの魅力」
冒頭で「死ぬほどキツイ」なんて書いてしまいました。
じゃあなんで「死ぬほどキツイ」と思うような事をやってるんだろう?
それには、それなりの対価があるもので
登山の様に自然や景色を楽しむ事
ランニングの様な達成感や走った後の爽快感はもちろんある。
しかし自然との一体感は、登山以上
体を動かす事の気持ちよさはランニング以上に味わえると思っている。
例えば足場が不安定な所を進む時は、足裏で路面を感じながら
足を置く場所と最も効率の良さそうなラインを瞬時に探しながら進む
(子どもの頃遊んだ、道路の白線などの白い所しか踏んではいけないルールの遊び
山なら堂々とやれる。!)
例えば荒れ地を下る時は、重心を腰の位置に保ち、足を前後左右に素早くさばく。
それはまるでスキーを履いて、コブを滑り降りていく時と同じような感覚。

例えば登りで必死に耐えた後、下り坂に切り替わる時。
体の力をニュートラルにして重力に体を預ける。
落ち葉でフカフカの緩やかな坂の時は、
スノーボードでパウダースノーを滑る時のような浮遊感を味わえる。
鼻をかすめる山の空気も心地よい。
それらの環境が合わさった時の気持ちよさが病みつきです。
自然相手なので天候に恵まれなかったり出して気分が上がらない時もありますが、
自然の捉え方次第で、楽しさは変えられる

山頂来たら景色が何も見えない時もある。
「焼肉屋の煙を嗅ぐだけでスッゲー美味く白飯が食えちゃう。みたいな
いや、むしろ焼肉屋の煙を想像するだけでも」みたいな感じです?違うかw
つらくても続けているとZ戦士気分を味わえる時がある。

脳内の標高グラフはこんな感じだ。 「オラ、ワクワクすっぞー!」
登ってる時は「これ以上はヤバイ」、「死ぬほどキツイ」
とかヒーヒー言いながら、こなしていくんですが
なんだかんだで乗り越えた後は
「死ぬほどキツイ」とかボヤいてるくせに
終わってみると大概の場合、何とも無いんですね~。
そんな辛いときの乗り越え方もわかってきました。
自分自身を三人称視点で見る事です。
自分の背後では
「やめちゃいなよ」、「ダメだ続けるんだ!!」と
悪魔っぽい人と天使っぽい人が言い争っています。
それをさらに上から見てジャッジする人になって自分を見ます。
苦しさを他人事の様にして見ているとわりと平気に見えてきます。
乗り越えられると
さっき程度の苦しみに悶えていた自分って?と必ず思います。
また、やられそうになっても、続けていれば復活できる瞬間があります。
登りで辛いときに自分を鼓舞する為に
「やれば出来る」、「・・やれば出来る・・・・」と言っていた事があった。
それを続けながら登っていると
「やれば出来る」んじゃなくて「やっていれば出来る」事に気づいた。
「やれば出来る」ようになるには「さぁやるぞ!」という意思や覚悟が必要だけど
「やっていれば出来る」には意思も覚悟も必要ない
なんて簡単なんでしょうw
トレラン歴一年が経ちましたが
本当に乗り越えられない壁が見えるまでは続けていきたいと思っています。
ってことで オラを応援してくれよな!!

コメント

  1. シッポナ より:

    じゃーんさんこんばんは
    じゃーんさんの「トレイルラン二ングっぽい登山」に憧れて運動を始めましたが、じゃーんさんはバリバリの「トレイルランニング」になってしまっているではありませんか!(笑)
    自分はいろいろ故障もありましたが、マイペースでコツコツ体力UP頑張ってます、今日も朝5キロ行って来ましたョ♪

  2. みっ より:

    私はまだ、亀仙人くらいじゃな。。(ほっほっほ)

  3. じゃーん より:

    シッポナさん おはようございます。
    トレランは「トレイルラン二ングっぽい登山」の片手間にやろうと思っていたんですけどね。今は逆転しています。 
    でも、どちらもやれば、どちらにも活きてくるので、両方続けますよ。
    この時期にコツコツできるのはすごいですね。
    僕は布団から出られません!!

  4. じゃーん より:

    みっさん おはようございます。
    あくまでも脳内の想像なんですけどね~。
    まだ僕もヤムチャくらいかもw

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