「薄さは強さだ」ワラーチを履く理由。

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ヴェイパーフライ。圧倒的な速さの秘密

テレビでは大迫傑選手らトップ選手の殆どが”超厚底の赤いヴェイパーフライ”を履いているシカゴマラソンの中継が流れていた。

大迫選手はそのままトップ集団に着いていき3位で日本新を記録。

ヴェイパーフライは話題になってますが、思うのはヴェイパーフライを履いたから速いんじゃなくて、元々速い選手がヴェイパーフライを履いてるってだけの事。

彼らの走り方を見ると、厚底のヴェイパーフライじゃ無ければもっと速かったとさえ思ったのです。

最適解はワラーチで走ること?

彼らの走り方を見るとヴェイパーフライの特徴である超厚底を利用した走りではなくて、ベアフットラン(裸足)と同じく小指側で先行して拇指球(前足部)を使った着地,走り方であり、特徴的なカカトの超厚底を利用した走りでは無い様に見えた。

速く走る基本はやっぱりそういうことだと思う。基本ができていない僕らがヴェイパーフライを履いたって記録には1秒も寄与しないでしょう。

BORN TO RUNとワラーチ

数年前に「BORN TO RUN」を読んでから、いつかはベアフットに近い”極薄のワラーチ”(メキシコ奥地の”走る民族”タラウマラ族が履く、古タイヤと牛革の紐で作ったサンダル)を自作して走ろうと思っていたのですが、

この様な映像を見て、尚更ワラーチを作るべきだと思ったのです。

この様な走り方ができるようになれば、NIKEだろうが、HOKAだろうが、どんなシューズでも乗りこなせるハズ。っていうか彼らはワラーチだろうが、ワゴンセールのシューズだろうが何を履いたって同じような結果を出すでしょう。

ナイキのヴェイパーフライのキャッチフレーズは

「厚さは速さだ」

ですが、彼らの本心にカカトの厚底を問いかければ。

「あんなのただの飾りです。」

と言うと思っています。

トップ選手が自作のワラーチでマラソンを走らないのは”儲からない”からであって。何を履いても同じ結果が出るのであれば、”儲かる方”を履くでしょう。僕もそうします。

ワラーチをつくろう。

ワラーチの材料は本場のタラウマラ族(ララムリ)の様に裏山に捨ててある古タイヤという訳にもいかない。

自作ワラーチのサイトを覗くと、シューズ補修用に1600円程度で市販されている”ビブラムシート”と丈夫な紐(真田紐やパラコードなど)を使うというのが主流。

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今回のワラーチ作りには工作で失敗しても構わない低コストの材料。

ダイソーで108円で売っている、EVAフォームに薄いコルクが張り合わせてあるクッションフロアと、これまた108円で売っている髪を結ぶ用のゴムにて製作。

細かい作り方は自分の足が教えてくれます。

結び方にも (木村) 東吉結びとかいろいろある様ですが、なんかよく分からなくなっちゃったので、つま先からの紐が2本のMan3dalsの結び方にしてみました。

作り方については詳細なブログや動画がネット上にあるので、ここに詳しく載せる必要はないでしょう。

詳しい作り方を載せる必要が無いと思ったのは、作って履いてみて分かった事ですが、足の形には個人差があるって事と少々穴の位置がずれていたとしても、しっくり来なければ紐の締め方次第でどうにでもなるって事です。

ざっくり作りました。

とりあえず作って走ってみると適当な穴の位置とか、紐の張り具合は足が教えてくれますので足に聞いてください。

ワラーチを履いて試走

作ってからすぐ。というわけにもいかず少し暗くなった夕方に近所でテストラン。w

脚や膝ににダメージを与えない走り方を習得しているつもりなのでワラーチでも違和感無く走り始められました。

履き心地を一言でいうと予想以上に”刺激的”なものでした。

薄さは強さだ

ワラーチを数回履いただけの者が言うことでは無いのかもしれませんが、率直に感じた事はワラーチは走りの本質を教えてくれるだろうという事。

そしてナイキが「厚さ=速さ」ならば、ワラーチは「薄さ=強さ」に繋がっていくと思う。

地面からの情報量が多い

7ミリ程度のコルクシートで作ったワラーチはすぐに着地面( 母指球) が潰され最も薄い部分で1ミリ程度の厚みになりました。  

薄さ故、地面の形状、小石の一粒などサーフェスが足裏から脳天までダイレクトに伝わってきました。

シューズを履いているときには気づかない事でしたが、横断歩道の白線の段差が結構ある事にも気づきます。

走る事のみに集中

シューズを履いた時のようにヒールストライク(カカト着地)は厳禁です。  というか痛くなるのでヒールストライクにはなりえません

まだワラーチで走り慣れていない事もありますが、気を抜いた時に尖った石の痛みで飛び上がる事があります。常に足裏のセンサーと会話していなければいけないので、あまり余計な事は考えていられませんでした。

10キロも走るとコルクに走りの性格が現れる

左右バランスの違い、 走りの方の癖

1年前に右膝の靭帯を痛めた影響で左右の脚の筋力バランスが崩れた事もあるのですがシューズを履いて入る時よりも、左右の動きの違いが顕著に足裏で感じられました。
体全体の挙動の結果が足裏で着地したときの感覚にも現れます。

眠った筋肉を呼び醒ます

20キロ走行後、平らだったシートが船見たいな形に変形

土曜日に8キロ、日曜日にスピードの緩急をつけて11キロ走りましたが特に足底が筋肉痛です。僕の走り方はアーチを生かした走り方をしていないという事なんだと思います。

一度もやった事の無いスポーツをすると体のどこかが筋肉痛になるものですが、日常化しているランニングで筋肉痛になるとはw

人間にも肉球がある

何度か母指球まわりで尖った所を踏みつけて「流血しているんじゃないか?」と思ったけど、足裏はプニプニのままでした。足には肉球のようなショックアブソーバーが標準装備されていたのだ。

速く走れる訳ではない

シューズを履くと自分の限界値を超えて速く走ろうとしてしまいますが、ワラーチはおそらく本能的に脚が耐えられるスピードでしか走れません。

オーバーペースにならず自分の体全体をコントロール下に置いているという感覚はありますね。

コルクーチはお試しで作るのに良い材料

コルクシートのワラーチ(コルクーチと言われているらしい)は材料代100円~200円で、ハサミやカッターあればなんとか作れてしまいます。

但しビブラムシート程の耐久性は無いので、お試しで作ったコルクーチは20キロ走って、あと10キロも走ったら底が磨耗して紐が抜けそうです。

次回はビブラムシートとテント用のガイロープで作成してみようと思います。

ビブラムシートのワラーチはラグジュアリーな乗り心地
こんにちはkenyaです。今回は”ワラーチ"(薄いゴムのソールとヒモで作ったランニング用のサンダル)の話でございます。 ワラーチで走るのが面白くなってきた 百均のコルクマットで作った通称”コルクーチ”は足裏へダイレクトに路面の感触を感じる事...

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