効率的な「走り方」と「歩き方」の違い
トップアスリートではない私達の様な趣味でトレイルランをやっている者にとっては、
体を追い込んでトップスピードの限界値を上げる事も必要ですが、
負荷の少ない運動の高速化、つまりはゆっくり行動する下限値のベースアップのほうが現実的ではないでしょうか?
そういった理由で、走った方が楽だと思われる手前のスピードで、
尚且つ消耗を抑えた効率的な歩き方を考えて、
僕は走り込みはそこそこで、かなり「歩き込み」をしています。
「走り込みは」週に何回かしか出来ないけど、「歩き込み」は通勤でもいつでもどこでも出来ますから^^
効率化を念頭に置きながら”歩き込み”と”走り込み”を交互にやっていると
走る事と歩く事の違いは、体が宙に浮いている瞬間が有るか無いか位で
基本的な”体の使い方には殆ど違いが無い”事がわかってきました。
歩きの効率化で重要なポイントは重力と回旋運動
重要なポイントは2つだけだと考えています。腕振り、ストライド、フォームなど意識する必要はありません。
重力を利用する
脚は前に出すのではなく、重力の鉛直下にすばやく置いていく(脚を持ち上げるのではなくて落とす)
走らなければ速くなる!!Gravity ..and falling
体軸の回旋(ひねり)
脚先から動かさず脚の付け根、脚の付け根より上半身を先に動かすイメージ。
肩甲骨あたりから始動して背骨、骨盤を回旋させつつ→大臀筋→ハムみたいな
回旋運動後に体軸を支点に右脚を落下させると左脚は自動的に上がります。
例えていうと自転車の左右ペダルです。右ペダルを踏み込めば自動的に左ペダルは上がります。
両脚はほぼニュートラル状態、椎間板は動力を伝えるクラッチ板です。
歩くスピードを計測してみた
何となく1kmを7分30秒から8分の間かなというくらいで、どれ位のスピードが出るのか正確に測った事が無かったので 5kmのラップを測ってみました。
1km 7’20”
2km 7’26”
3km 7’36”
4km 7’31”
5km 7’12”
平均するとキロ7分25秒程度で、時速に換算するとおよそ8km/hという結果でした。
体力の消耗が殆ど無いのでフルマラソン(42キロ)を全て歩いても5時間30分は掛からないと思います。
効率的な歩きの速度は8km/hが限界点か
この歩き方での時速8キロというのは妥当なのか?いろいろ調べてみると
普通に歩くと時速4kmくらいですが、競歩は時速12~15kmで競技します。エネルギー消費量からみると、時速8kmを超えたら走った方が楽なんです。だから、ゆっくり歩くなら、走った方がエネルギー消費量が大きいのですが、時速8kmを超えたら、歩いた方がエネルギー消費量が大きくなります。マラソンより相当なエネルギー消費量が多いので、かなりキツい種目です。
引用元:allnightnippon.com 元オリンピック競歩選手、園原健弘氏へのインタビュー記事から
歩きのプロが教える「最高の歩き方」
競歩ってメチャクチャ速いのな!
8km/hというのは歩きと走りの境界線で、効率的に歩ける限界点。これ以上のスピードは恐らく出ないと思われるので、かなり早いと言って良いのではないでしょうか。
その速度は自分の体力が優れているから出せるのでは無くて、原理なのです。
柔軟な腰回りさえあれば、誰の体を借りても同程度の速度を出せる自信があります。
コメント
こんばんは
前からとても興味のある内容なので気にしてました、このペース私には驚異的です!
早歩きでもキロ9分台後半しか出ません、それもかなりツライスピードです。
体軸の回旋(ひねり)、今度機会があったら是非教えてくださいね。
シッポナさん こんばんは
ちょっとしたコツさえ掴めれば、勝手に進んでいるかの様に感じられる歩き方なんですよ。
また機会を作って行きましょう。!
キロ7’30だとかなり早くて効率よく歩いていると思います。リハビリ中の足で8’30位だからまだまだ修行の余地はあるな。
そう言えば、膝の具合はどうですか?
みっさん こんにちは
効率よく早く歩くには体幹を最大限利用して、脚を棒の様にして歩く事ですね。
膝の状態は歩くのは問題なくて、全速力で走るのはまだ時間がかかりそうです。