秩父札所34ヵ所観音霊場の1番から34番まで、総延長100km以上の全てを自らの脚で、更にはランニングで回ってみたら絶対おもしろいと思いついて初めたこのシリーズ。今回お話は3日目の後半部分となる観音院から秩父札所の結願寺である34番水潜寺までは30kmのこと。
今日の行程
終電で西武秩父駅にやってきて、明かりの無い秩父路を途中時間調整しながら移動して31番札所観音院の山門に辿りついた。現在時刻は7時37分。
ここでランニング巡礼では時間がタイトになりがちなので計画を思い出しておこう。
水潜寺(札所前バス停)から秩父鉄道皆野駅までの最終バスは土日だと15:59。(※当時の時刻表)
皆野町営バスのページ ※水潜寺は日野沢線利用です
水潜寺の納経所が開いているのは17時までだが、バスの時間を考慮すると15時過ぎには水潜寺に到着したいところ。およそ30㎞の距離を7時間かけて(1時間で4キロちょっと)動けばいいので余裕を持って色々見て回れるでしょう。
朝一番乗りの観音院
観音院の山門を潜り長い石段(300段くらい)を登っていきます。
観音院の山門の仁王像は石作りの仁王像としては日本で最大とのこと
台風の大雨の影響か山から落ちてきた大岩が通路を塞いでしまっている場所がありました。
山門から296段の石段を登り、7時43分、本堂の前に着きました。
まだ8時前で納経所には誰もいない様なので境内を散策しました。
8時過ぎた位に寺の方が下から登ってこられた方が開ける準備作業をされてる様だったので、何となく落ち着いた頃を見計らってから納経所に伺った。
御朱印を頂いた後、寺の方が表に出て来られて観音院について色々教えてくださいました。
観音山まで登る。(寄り道)
観音院の背後には観音山(698m)という山がある。時間もある事だし寄り道する事にした。
20分位で観音山の頂上に到着。北と西方面が切り立った感じになっていて低山だが高度感がある山でした。西に両神山が望めた。
法性寺へ向かう
31番観音院から32番法性寺はおよそ10km。30番法雲寺から31番の17kmに次ぐ長い区間となります。法性寺の直前にトレイル(未舗装)区間があるので1時間半位の予定。
観音院の山門より下り坂を2.5km程下ると国道299号線(栗尾バス停)に出ます。1.5km東に進みY字路から県道209号へ。小鹿野の市街部を通り小鹿野郵便局付近の路地を南へ道なりに進むと橋が見えてくるので渡りしばらく進むと未舗装路になります。
沢沿いの道は大雨の影響か道が崩れている箇所があったりしましたが走りやすい道もありとても気持ちの良いコース。途中、倒木で道が塞がれている部分の処理をしている方がいた。(たぶん法性寺の方)
気持ちの良い大日峠から下りを終えると法性寺の山門前に出た。10:34
32番法性寺
法性寺の山門を潜り院内へ。法性寺は鎖を伝って行く様な岩山の上に観音像と大日如来を祀っているそうだ。その二つを巡ってから納経所に行く事にしていた。
納経所の脇を抜けていくと結構急な「山道」となります。
お舟岩と呼ばれる巨大な一枚岩を鎖で伝って登っていくと頂上に大日如来像。
船の先端に薬師如来像が祀られています。
法性寺は見どころが多い寺で早足で見て回っても1時間は掛かるでしょう。
33番 菊水寺
32番法性寺を11:30頃に出る。GPSのログを見ると西武秩父駅から42kmか。32番の山門から33番菊水寺までおよそ7kmの県道を移動する。日差しが出てきて熱くなってきたので沿道のドラッグストアで水分補給しつつ所要時間40分で菊水寺に到着。
菊水寺の中に入ると次の水潜寺までの山道で大雨による崩落で通行不可な箇所があるとの張り紙。納経所で尋ねてみたが不明。行ってみてダメなら仕方ないな。という事で水潜寺に向かってみる。
水潜寺へ
菊水寺を出たのが12時40分頃。菊水寺から34番水潜寺までは山道を通るが10kmは無い。普通に進めば15時前には到着する。
秩父札所巡りランのゴールが見えてきた。過去2回の札所巡りの事を思い返しながら進んだ。余裕があるのですこし寄り道して破風山(626.5)も登っておいた。
34番水潜寺
秩父34か所霊場巡り最後の水潜寺に辿り着いた。(15:10)
最後の御朱印の書き入れていただき後は帰るだけです。皆野駅への町営バス(休日の最終は15時59分)もありますがバスは使わず皆野駅まで走って向かいました。後で気づいたんだけど、隣の和銅黒谷駅まで一駅分走ればスタートとゴールを繋げられたな。
三十四ヵ所観音霊場『ランニング巡礼』まとめ
今回、総延長100㎞程をセクションハイキング方式で延べ3日間でランニング巡礼を行った。(全区間を一度で行うのはスルーハイキング)
1番から29番までは市街地にありアクセスは容易でいつでも中断が可能ですが、29番から34番までは距離が離れており、納経所が開いている時間を調べある程度計画を立てていかないと難しい所がありました。
秩父はよく来ていて知っているつもりだったのですが、まだまだ知らないことが次々に出てきてますます秩父が好きになったかな。
ランニング巡礼のルート取り
googlemapにて今回の軌跡をアップしています。
コメント