第10回 小江戸大江戸200k 完走レポ 大江戸編

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小江戸編(前半)はこちら

第10回 小江戸大江戸200k 完走レポ 小江戸編

大江戸コースに向けてスタート

小江戸コースの50kmを越えた辺りから両脚が痛くて痛くてリタイアしようかどうか迷いながらも川越の蓮馨寺到着。カップラーメン食ったし、聖整体で施術してもらって痛かった脚もだいぶ回復したような気がする。

焼酎ボトルはマイカップですよ

大江戸コースは川越の蓮馨寺(れんけいじ)から川越街道(国道254号)で南下して東京都内に入り~山手通り~都庁、国立競技場、東京タワーやスカイツリーなどを経由して都心部を反時計回りに巡り、最後は荒川沿いを北上して川越へと戻る115km。

いつ痛みが戻ってくるのか?またここに戻って来れるか分からないが幸運なことに(不幸とも言う)脚は動くんだよね。痛いけど行ける所まで行ってみようか?

次の成願寺エイドまでは36kmもあるがコンビニも豊富にあるし都内中心部なのでいつだって簡単にリタイアしようと思えばできる。40分くらい滞在して蓮馨寺を後にした。

大江戸に向けて再スタート

川越市街を抜けてコンビニに寄ったりしながら南に進んでいると大江戸ナイトランの選手達が後ろから元気よく追い抜いていった。全くもって追いかけようという意志はない。

三芳町あたりでは昼間に何度か見かけた「骨髄バンク」のタスキをかけたロンゲの青年としばらく並走した。この彼には後に色々と助けてもらうことになる。

日が変わって午前零時を回ると運動量が落ちた体には二月の空気は一層冷たく感じる。朝霞のなか卯でたぬきうどんをすすったりしながら進む。

長い長い川越街道では、寒い中多くの方が私設エイドを開いてくださり、温かいスープなどを提供して頂いた。集中力が途切れるタイミングで私設エイドがあるものだからリタイアするタイミングを失ったね。

川越から7時間強。午前4時30分に成願寺エイド(128.0㎞)にたどり着いた。

成願寺エイド(128.0km)到着

時刻は既に日が変わって午前4時半を回るところだった。寺の地下へ続く階段を下りると選手でぎっしりだったが、空いている席を見つけて食欲は湧かないがカレーなどを無理やり胃に流し込んだ。小倉整体さんにも施術してもらったが、最初の施術ほど効いた感じがしない。

成願寺では30分強滞在した。薄ぼんやりと明るくなった空を見つつ東京都庁へ向かう。

成願寺から先では都内の7カ所のチェックポイント(1:都庁 2:新国立競技場 3:東京タワー 4:北の丸公園 5:勝鬨(かちどき)橋 6:浅草寺 7:鳥越神社)で写真を撮る必要がある。

都庁~東京タワー~皇居

ブレてても気にする余裕がない

都庁前では先ほどのロンゲの青年や女性のYさんらと会う。以後、彼らとは徐々に行動を共にするようになる。

都庁からは西参道口~代々木駅前経由で新国立競技場へ。

国立競技場

外苑のイチョウ並木の前でも私設エイドを開いている方々がいてコーヒーを頂いた。

青山1丁目から六本木トンネルを通って六本木ヒルズ、麻布十番、赤羽橋。そして東京タワーの麓の豆腐屋うかいの前でも私設エイドを開いている方々がいた。

7:00東京タワー前

おしることイチゴが美味かった

東京タワーからは桜田通りに出て霞が関〜国会議事堂〜イギリス大使館前、〜千鳥ヶ淵からチエックポイントの北の丸公園前へ

北の丸公園前で時刻は8時過ぎだった。昨日の8時スタートから丸一日、24時間が過ぎた。明け方少し眠いような感じだったが日差しで眠気は消えた。しかし脚の痛みと重だるさは増すばかり。

大手町を過ぎてからはロンゲの青年とYさん達とは完全に一緒に行動するようになる。彼らと一緒に行動すれば何となく完走できるのではないかと思ったからだ。

小伝馬町~スカイツリー

大手町から日銀、日本橋三越の横を通って小伝馬町(146.1㎞)に8:40到着。小伝馬町は公設エイドが設けられるはずだったが、コロナの影響で施設が利用できず計測機にタッチするだけ。

小伝馬町を過ぎたあたりで誰かがスカイツリー(おしなりエイド)までの制限時間の事を言い始めた。

小伝馬町(146.1㎞)で現在時刻は8:45。おしなり(157.9㎞)の関門時間は11:30だが、過去の事例から10:30までに到着できるかどうかで完走の分水嶺らしい。

おしなりまではおよそ12km。10:30を目安にすると1時間45分以内。元気であれば1時間ちょっとあれば行けるが、1時間で5kmペースじゃ全く間に合わない。信号機も多くペースも掴み辛い。

ここが頑張りどころかもしれないなと思った。

どうやら皆さんの話を聞いていると道が不安内だという。自分は試走もしていてどこで道路の反対側に渡っておくと効率が良いか?信号の切り替りの前にダッシュした方が良いか?などと少し研究はしていたので、スカイツリーまで行けたら後は皆さんに引っ張ってもらう心積りで先頭で走る事を自分に課した。

しかし、一歩踏み出す度、痺れる様に両脚が痛む。目前の信号機が早く赤になれと念じながらもペースを緩めること無く進めたのも皆の足音のプレッシャーのおかげ。

おしなりエイドに来た時点の時刻は10時半を回る前で、よしコレはイケるぞ!と皆で喜びあった。

浅草寺〜鳥越神社〜東大赤門前〜高島平

おしなりエイドを出た時点で残り時間は9時間少々。川越までの残り距離はフルマラソン一本分。歩きを織り交ぜていけば行けない距離じゃないけど、あと9時間は苦しむ事を思うと気は重い。

スカイツリーから先でも一瞬の離合を繰り返しながらも、先頭の誰かがペースダウンすると後ろの誰かが先頭に出て引っ張っていく。時には10数人の集団になって進んでいくが、とうとう高島平の手前で集団に付いていく事が出来なくなってしまった。

高島平エイド(180.2km)到着

高島平エイド(舟渡水辺公園)

高島平エイド。施設が使えないので近隣の公園にエイドが設営されていた。

頼みの綱の小倉整体さんの施術も受けたが、もはや気休め程度も効かない。脚は壊れている状態に等しいという事か。

荒川河川敷〜強烈な逆風

エイドを出ると14:50。集団について行けなくなってからは、ほぼ1人で高島平から荒川河川敷方面へ向かう。自販機のエナジードリンクを飲んでみながらトボトボ進んでいると、集団を離れて途中のコンビニに寄っていたKさんと合流した。Kさんはウルトラ慣れしている感が強い。彼に付いていく事にした。

河川敷に近づくにつれて風が出てきた。土手の階段を登り終えると

「超絶な逆風」である

これには本当に参った。散々参っている所に参った。走ろうとしてもそれ以上の力で押し戻される。あきらめて歩く事にした。

乾いた強風で体温が奪われるので化繊ダウンの上にフーディニ、さらにレインジャケットまで着た。

秋ヶ瀬エイド(191.7km)到着

逆風を我慢して17時過ぎに秋ヶ瀬エイドに到着。後日、大会のSNSを見るとタープが設置されてたようだが強風で撤収したみたい。ハイエースの荷室に置かれた食べ物(何を手にしたか覚えてない)を口にいれエイドを後にする。さぁ、残りはロードのみ。

川越バイパス

秋ヶ瀬を出た後、Kさんとは一瞬離れたが立ち寄ったコンビニで再び合流。今回のレースでもう何本飲んだか忘れたけど翼が生える系の飲み物を流し込む。ヘッドライトの灯りを付け前を照らして進む。

しかしまぁ走っているつもりなんだけど進まない。歩くより遅いキロ10分くらいなんじゃなかろうか?

信号待ちから青信号になってもKさんが立ち止まったまま動かないので見てみると立ったまま寝とるw。

脚の具合は更に悪くてリタイアできるならこの場所でリタイアしたいと思っていた。回収車が目の前に止まったら即刻乗り込みたいくらいだ。がそんな物は無い。ここまできたら蓮馨寺まで行った方が楽なんだけどね。

バイパスが終わり左折して蓮馨寺のある西に向かう。時刻は19:22。残り40分で2kmなのでゴールは見えている。もう走らなくてなく済むからなのか、終わったしまうのがもったいないからなのかわからないがこの期に及んでリタイアしたくてしょうがない。走る気力も無い。ほぼ事切れた。

ゴール。蓮馨寺

最後の交差点を右に曲がって見えた蓮馨寺のオレンジ色の灯りはとても暖かく感じた。最後だけは小走りでも走るか。ゴールゲートには後半お世話になった皆さんが迎えてくれていた。制限時間まで30分を切っていたがなんとか完走する事ができた。

このレース(長い旅)は自分1人では走りきれなかった。この旅に関わってくれた全ての皆様には感謝しかない。

レース後

まだまだ家に帰れる時間だったが全身が怠くて家まで帰る気力がない。レース終盤にお世話になった青年とYさんらが大会の入浴施設で軽く食事会するとの事だったので混ぜてもらう事にし、その後朝まで仮眠した。

朝、目覚めると昨日より更に脚が重い。普段なら川越から自宅までは1時間あれば着くのだが、川越駅まで辿りつけなくて日高屋で餃子ビールしたり駅のドラッグストアでアンメルツヨコヨコ買って駅で塗ったりしてたら家に辿り着いたのは入浴施設から出て4時間後でした。

その後の脚の痛みにはレース後もしばらく苦しめられた。特に脚のむくみは1ヶ月経ってもなかなか引かなかった。

これにてレポート終了。2021年も小江戸大江戸は開催される予定の様だが果たして、、、やらないよ。

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