落ちてる小枝なんかをちょっと加工して遊んでみたり、
焼いた肉をナイフで刺して直食いのワイルドさに憧れて
オピネルナイフ(カーボン)を
以前、他の物を買う時についでで購入しておりました。
オピネルを手に入れたけど・・・
NO.8が手ごろな大きさで、最も使い易いタイプらしいですが
在庫が無かったので入手したのはNO.6です。(刀の長さ70ミリ)
送られてきたときに、刃を触ってみたのですが
「なんじゃこりゃ~オモチャか?」
ってくらい、まったく刃がついておらず、
そのままではナイフとして役に立たなそうな代物なんです。
使えるように手を入れよう
※当記事には稚拙な筆者オリジナルな内容が含まれております。
鵜呑みにせず、安全と思われる方法を必ずご自身でご確認ください。
オピネルナイフ(カーボン)の定番カスタマイズとしては
見た目と赤錆防止のためにやる黒錆加工なんですが
カーボンスチールのオピネルはそのままだと使えないと判断したので
黒錆加工の前にいくつか工程を挟む事にしました。
1、砥ぎ
2、ハンドル可動部分の修正
3、刃身磨き
4、黒錆加工
1、砥ぎ
先ずはナイフとして、切れなきゃしょうがないので
とりあえず家で包丁を砥ぐのに使う砥石で砥ぎます。
安いオピネルの為にあらためて買うような物でもないので、
無ければ100均で売ってるような砥石で十分だと思います。
砥石は水に30分くらい漬けておいてから
滑らないように下に塗れた雑巾を敷いておきます。
研ぎ方については砥ぎ専門の方のサイトを参考にすると良いでしょう。
爪に刃を置いてみて滑らないかどうか?
ティッシュを丸めて切り裂いた時に小気味良く切れるか?
刃先にティッシュかすが付くようでしたらカエリ(刃先のけば立ち)が残っていますので
新聞紙でこすってカエリを落としましょう。
刃の先端ほど鋭角にして肉を刺し易く、
刃元部分は、小枝で刃こぼれしないようにやや鈍角に砥いでみました。
2、ハンドル可動部分の修正
砥ぎ終り後に水に濡れた刀身を柄にしまった時に
噂どおりブレードの出し入れが
ペンチを使わないと開けないくらいの硬さになってしまいました。
分解してキツイ部分の調整をしてみます。
ブレードロックをはずす場合は
刃を収納状態にしてからロック、刃をゆっくり引き出せば
刃の背で押し出す様になって徐々に外れていきます。
(硬い場合は道具で引き出します)
どこかにブレードロックが
弾かれて飛んでいきますので見失わないように。
セロファンテープで固定しておくのもアり。
ピンが刺さっていますので、ポンチでピンを叩いて、
ピンの頭が出たらペンチ等で抜き取ります。
濡れた時にピン回りが膨張してきつくなる感じだったので
ピンが入る穴をバイスで軽くあさり、
金属のわっかで締め付ける部分と
刃を挟んでいる部分の隙間を軽くやすりました。
3、刃身磨き
その後、砥石で付いた細かい擦り傷を均すために
刀身を300番くらいの耐水ペーパーから初めて2000番まで表面を擦ってみました。
コス、コス、コス……
金属磨きのピカールが無いので
タミヤコンパウンド で表面仕上げ。
革の裏側で磨けばいいんじゃないかと思ってやってみたけど
布でやったのと変わらん気がしました。
気持ちを高めるだけのアイテムでした。
工具の赤い柄が映りこみました。
砥石で砥いだ時の細かい傷がまだ残っていますが、
もういいや~切れれば良いので。
刃の表面に映りこんだ自分がそこそこ悦に入っていれば終了です。(笑)
4、黒錆加工
いよいよ儀式の時がやって参りました。
カーボン(炭素鋼)のオピネルは空気や水に触れると赤錆を発生させてしまうので、意図的に表面に黒い酸化皮膜を作る事で、赤錆防止になります。
黒錆加工ができるのは炭素鋼(Carbon)のみです。ステンレスは出来ません
お手軽黒錆加工に主に必要なモノは。
・濃い目に煮出した紅茶(タンニン成分が作用するそうです。)
・酸(醸造酢やポッカレモンとかでいいようです)
・刀身の油分の除去(シリコンオフ)
の三つ。
ティーパック
トワイニングス(アールグレイ)がお勧め。良い香り。(笑)
酢はミツカン酢で
刀身のシリコンオフ(油の除去)をしないと残った油分が邪魔をして
きれいな酸化皮膜を作れないみたいですが
散々、コンパウンドで磨いてるので中性洗剤で軽く洗うだけにしました。
漬け込み開始。
まだ、紅茶の色をしています。
30分も経つと 液体は緑がかってきました。
ビン詰めのカニ味噌を混ぜた様な色になりました。
香りは
錆水で淹れたレモンティーみたいな香りです。
一時間程漬けてから引き上げ。
鈍く光を反射しています。
写真で見ると砥ぎで付いてしまった傷が目立ちます。
根元側から刃先にかけて鋼材を貼りあわせた様な
規則正しい紋が浮き出てますね。
磨きが足りなかったのでしょうか。
追記:耐水ペーパーを使って、指の腹で磨くと
刃の柔らかい部分が磨り減って縞が出ます。
耐水ペーパーを使うときは平らな板等に貼った上で
磨くと縞が出ません。
400番で長手方向、600番で短手方向といったように
ペーパーの番手を細かくしていく度に←→と↑↓を切り替えて磨きます。
2000番まで磨き、コンパウンドで磨き直すと縞はほぼ消えました。
映っているのは障子の桟です。
元の様にピンを差して
ロックパーツをねじ込んで
組み立てて完成。
色々カスタムすると楽しいですね。
使ってみてから、またカスタムできるのが炭素鋼のいい所でしょうか。
他のカスタマイズは
・木の柄に彫刻を施す。
・穴を開けてストラップを付ける。
塗るなら乾性油です
・柄の可動部分に水分が入ると硬くなるので
水分の浸入を少しでも防ぐ為に、油(クルミ油、亜麻仁油等)を差します。
※「オピネル 油漬け」等で検索すると
オリーブオイルにドブ漬けされているのを見かけますが、これは意味がありません。
オリーブオイルにただ漬けるだけでは木の内部に油分が浸透せず、べとべとするだけです。洗うと油分が流れてしまうでしょう。
そもそも漬けるのもあまり意味が無くやるのであればクルミ油、亜麻仁油等の乾性油を少量布に染み込ませて根気よく拭き仕上げましょう。
こちらのクルミ油は、木製の調理道具用として売られている物です。
オピネルのハンドルくらいなら乾性油じゃなくても十分かも?
オピネルを使い込んできてから
・黒錆加工のオピネルは切れなくなって砥石で研ぎ直すと
刃先がシルバーの元の素地が出てへんな感じになっちゃたので
耐水ペーパーを掛けて黒錆は取っちゃいました^^
・素地に戻した事で気になる赤錆
水気のある物を切った後、すぐに拭き取れば赤錆は出ません。
・小枝など硬いものを削ると刃こぼれしやすい。
・肉のスジ切り、ロースト肉のスライス、魚のはらわたの処理等はしやすい
・筍などアクのあるものを切ると変色します。
コメント
こんにちは(^ ^)
送料調整は自分もします(^^;;
オピネルのナイフは所有した事が無いのですが、そんなにオモチャっぽいんですか!?
カスタムに、取手を高級木材に変えるのも良いかもですね!!
ドッシリするかもです^ ^
こんにちは〜
オピネル、いいですね〜
欲しくなっちゃった(≧∇≦)
こんにちはぁ~。
オピネルかぁ~。
いいなぁ~~。
欲しいんだけど、貧乏キャンパーの私には
普通の包丁が似合っているので買えそうにありません(><;
でも・・・ほしいなぁ。
こんにちは(*゚▽゚*)
みなさんオピネル持っていらっしゃいますよね。
そんなに切れないもんなんですか(>_<)
私も、BACKのナイフ持ってるけどあんまり
使う機会がないんです、、、(´;ω;`)
ワイルドに肉なんか切ったら
かっこいいと思うんですけどね~( ̄◇ ̄;)
こんばんはー。
手が込んでいますねー。
これだけ手を加えれば、マイナイフですね(*^^)v
古い人間なんで、是非丸大ハムを切って焚火で焼いてくださいまし(^-^;
ちなみに、内は昔、日本沈没(初代版)がTVに出てきた時に買って以来、買っていないなぁ。
だって、手が震えてあぶないんですもの・・・orz
山本ちゃん こんばんは
オピネルは見た目は凄く切れそうな感じなんですが
ペーパーナイフみたいな感じでした。
取っ手をカスタマイズなんて、危険な考えですね。
ゾクゾクしてきます。(笑)
猿ちゃん こんばんは
長く使えるモノでしょうから、
1本くらいもっていても良いかもしれませんね。
キャンプ道具と一緒にしとかないと、
マズそうですが
rapiちゃん こんばんは
2千円しないから、買っても良いと思いますよ。
釣った魚を、懐から出したナイフで
ちゃちゃっと捌いたらかっこいいのにー
なるさん こんばんは
オピネルが人気なのは、切れないからかも?
手を入れる事で使える物になって愛着が湧き
自分の好きな様に出来る自由度が高いですね。
けん爺さん こんばんは
オピネルマニアが、多いのも納得ですね。
かすかに覚えていますが
ワンパクでもいい とか言ってた奴ですね。
丸大ハムはナイフで焼いてましたっけ?
スタローンも焼いてた気もしますね〜
違ったかなー。(笑)